Champian Fulton

Jazz Pianist and Vocalist

Champian Releases *New* Album "Meet Me at Birdland" April 7, 2023

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Swing pulses through New York-based jazz vocalist and pianist Champian Fulton’s veins. Since her arrival on the scene in 2003, Fulton has been lauded for her poise and allure. A live Champian Fulton performance ensures a radiant ambiance pronounced by the multi-talent’s clarion vocals and lush keys. Birdland Jazz Club was witness to this glory in September of 2022, when Fulton enjoyed a four-night stint without repeating a single tune, all while documenting what would become her latest live album. Those tapes yielded the polished Meet Me at Birdland, Fulton’s sixteenth album as a leader, due out April 7, 2023. 

In 2015, Scott Yanow wrote that Fulton “grows in stature with each recording,” after the release of her prized date, Change Partners. Now a veteran on the scene, this seasoned jazz messenger presents a collection of sophisticated standards sprinkled with one prolific instrumental original on her cultivated new offering. Breathing charm into the turn of each lyrical and instrumental phrase, Fulton soars in the company of bassist Hide Tanaka and drummer Fukushi Tainaka.

Suspending listeners into the simulation of a live show, Meet Me at Birdland opens with an introduction from Birdland club owner Gianni Valenti as he welcomes and thanks the audience for supporting live music. Fulton is bubbling from the beginning on “Too Marvelous for Words,” a melodic route that demands and effectively serves dexterity from an intuitive rhythm section.

Optimism is stamped across Fulton’s repertoire, something she considers essential to her purpose as an artist. This uplifting spirit culminates on the original “Happy Camper,” a  scintillating instrumental and deft showcase of rhythmic acuity. Tainaka enjoys a particularly brilliant episode to round off the advancing melodic navigation.

While Fulton is full of cheer and known for it, it’s on heartfelt tunes such as “It’s Been A Long Long Time” where she so earnestly unveils her intimidation factor—at once, she narrates two points of view as a singer and pianist, both without sacrifice. The 1935 tune “Every Now and Then” is another example, where Fulton bathes in slower tempos while her piano prowess asserts itself as singular rather than complementary to her voice. “I Didn’t Mean A Word I Said”  is yet another prime example of Fulton’s piano ingenuity, and she recognizes it with a humble laugh at the sound of the audience’s applause. Listeners will naturally sympathize with the gradual velocity on her commanding arrangement of “Spring Can Really Hang You Up the Most” considering the timely mid-season delivery of Meet Me at Birdland. 

Fulton’s devotion to early jazz tradition is vividly transparent on “Evenin’”. The savory and playful track boasts elongated solos from each band member as they recreate the improvisational bebop style of Kansas City jazz of the 1930s.

Count Basie, Erroll Garner, Fats Waller and Clark Terry are a few of her musical heroes, whom she pays homage to throughout Meet Me at Birdland on her rendition of Phineas Newborn’s instrumental “Theme for Basie,” as well as the blues-infused “I Don’t Care.” In the album liner notes, GRAMMY® Award-winning scholar Ricky Riccardi cites Fulton as one of few living pianists capable of evoking Erroll Garner affectionately.

The savvy performer reinvents the breathtaking standard “I’ve Got a Crush on You” with a fresh intimacy, while the waltz “Just Friends” inevitably swings at times. As she introduces the traditional “I Only Have Eyes For You” at the finale, Fulton is cheeky in her efforts to invite the audience back tomorrow. “Every set is totally different..we never know what’s going to happen,” an ironic forward to a tune with a definitive title, which she dutifully commits every end of her vocal range to. Though at this point, no matter what makes up Fulton’s phrase, we can’t help but to trust her as we continue to listen and bask in the luminosity of a bright star.

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TRACK LISTING:

1. Welcome to Birdland 0:28 

2. Too Marvelous for Words 5:41 (J. Mercer & R. Whiting) 

3. Every Now and Then 7:42 (A. Sherman, A. Lewis, A. Silver) 

4. Evenin' 6:26 (M. Parish & H. White)

5. Theme for Basie 5:51 (P. Newborn) 

6. Happy Camper 6:42 (C. Fulton)

7. Just Friends 4:14 (J. Klenner & S. Lewis) 

8. I Didn't Mean a Word I Said 3:48 (J. McHugh & H. Adamson) 

9. I've Got a Crush on You 7:16 (G. Gershwin & I. Gershwin) 

10. I Don't Care 9:35 (R. Bryant) 

11. Spring Can Really Hang You Up the Most 4:43 (T. Wolf & F. Landesman)

12. I Only Have Eyes for You 2:45 (H. Warren & A. Dubin) 

13. It's Been a Long, Long Time 3:53 (J. Styne & S. Cahn) 


Champian Fulton - piano / voice

Hide Tanaka - bass

Fukushi Tainaka - drums


“Meet Me at Birdland” will be available on all digital platforms.

Recorded Live at Birdland Theater, September 2, 3, & 4, 2022, New York City. 

Recorded by Matt Kirschling 

Mixed & Mastered by Mike Marciano, Systems Two. 

Photography by Leslie Farinacci, Perennial Images. 

Graphic Design by Ian Hendrickson-Smith 

Liner Notes by Ricky Riccardi

WBGO's Brian Delp Interiews Champian Fulton for Meet Me at Birdland (JAPANESE TRANSLATION)

On April 10 Champian Fulton was featured on WBGO celebrating her new record. The original english transcript is here: WBGO

ーーーいったんステージに上がったら「さぁ、やるわよ!」って感じにならなきゃね!ーーー

チャンピアン•フルトンが語るライブ パフォーマンスの歓び

Brian Delp: 僕がチャンピアン•フルトンに初めて会ったのは、何年も前、彼女が僕の故郷であるオクラホマシティのすぐ南にあるノーマンからニューヨークに到着した直後のことでした。 

その時、僕は彼女の素晴らしくスウィングするピアノに驚嘆しました。それ以降も、彼女のピアノ技法、そしてボーカルの感度は向上のみです。

この時点で、彼女は僕やほとんどの人々よりもはるかに多くの国々を見てきて、世界中のどこの聴衆でも楽しめるスイングと歌のメッセージを伝えてきています。

しかし、彼女はこの春の終わり頃にアメリカ、ニューヨークに帰ると、新しいアルバム『Meet Me At Birdland』がレコーディングされたまさにその場所でレコード発表記念コンサートを行います。

彼女がニューヨークに住みはじめて約20年になりますが、今日の僕とのこのインタビューでは、彼女は実際に彼女が頻繁に行っていること、つまり世界中をツアーしている最中です。まさにこの瞬間は素晴らしい街スペインのバルセロナにいて明日の夜のショーの準備をしているところす。 

ハイ、チャンピアン フルトン、WBGOスタジオへようこそ。

CF: こんにちはブライアン。 お会いできてうれしいです。 よんでくれてありがとう。

BD: どういたしまして。 

このスペインでの公演は多くの公演のうちのひとつですね。現在、どのくらいの期間ヨーロッパをツアー中ですか? 約一ヶ月?

CF: はい、約一ヶ月です。 実は2月10日にカナダでのツアーをはじめて、約2週間カナダにいました。 私は 2月23日にヨーロッパに来て3月26日までこちらにいます。

BD: スペイン、イタリア、フランスだけでなく、あなたは本当にあらゆる場所、オーストリアのグラーツ、ドイツ、デンマークにも行っていますね。 

ちなみに僕が育った場所から10マイルも離れていないオクラホマ州ノーマンで生まれ育った女性にとって、それはどのようなものでしょうか。 世界中をツアーするってどんな感じ?

CF: 私はとても好きで全てを楽しんでいます。 先日も10時間ほど車で移動しましたが、それでも大丈夫でした。 美しかったし。 私達はアルプスを通り山を通り抜けたんです。 

旅をし、演奏し、人に会って、色々な物事を見たりするのが大好きです。 諺にもあるように、「転がる石に苔むさず」です。

BD: とにかくどこにいても、いつでもあなたはピアノの前に座るとスイングする。そして僕はいつでもその信じられないスウィング感を今から聞くことができると分かっています。ヨーロッパの聴衆もきっと同じように感じているでしょう。今回のツアーでの聴衆の反応はどうですか?

CF: 本当に素晴らしかったです。 私が初めてヨーロッパを訪れてから、ほぼ10年以上が経ちます。 通常、毎年春と夏、そして時々秋にも来ます。常に満員で聴衆とはとても良い関係を築いてきたと思います。人々はとても温かく毎年同じ人が何回も何回も見に来てくれるのが嬉しです。

BD: あなたは常にFacebookページやその他ソーシャル メディアを最新状態に保っていますが、最近の若いアーティストにとって、それはどれくらい重要ですか?

CF: とても重要だと思います。 なぜなら私は自分がしている事を皆んなと共有したり、話したりするのが大好きなので大切な事なんです。音楽コミュニティとの関係はとても重要だと思うので、毎朝目が覚めたらメッセージやDMに返信するのに多くの時間を費やしています。

BD: 言い換えれば、あなたはファン達にとってパフォーマー、エンターテイナーとしてだけでなく、その友人でもあるわけですね。いつもあなたの全てを実際に聞いてくれる人々と、あなたは親密な関係を築いているようですね。

CF: そう思います。 そうだといいです。 

クラーク•テリーから聞いたんですけどルイ•アームストロングはファンレターに返信するのが好きだったそうです。クラーク•テリー自身も手紙や、はがきを書いたり旅先から人々に電話したりするのが大好きだったので、彼からもそういうのを学びました。もちろんその頃ソーシャルメディアはありませんでしたが、彼らは昔ながらの方法で人々と連絡を取り合っていました。私は彼らからそういうところを学んだのですが、元々、私自身もそういう事が好きだったし大切だと思います。

BD: それは心強いですね。何故かというと、あなたと同じくらいの年齢でソーシャル メディア、特に携帯電話、スマートフォンしか使わない人は人と距離をおく傾向があります。 それはおそらく、現在地球上のほぼすべての人が使うようになったこのコミュニケーションのやり方の主な欠点のひとつであると思います。しかしあなたは、この最新テクノロジーを非常に前向きな姿勢で使っていますね。

CF: それは私にとって手紙やハガキ、電話と同じ道具として使っているからです。 個人的には電話で話すのも好きなので、ビジネスやそれ以外でもメールやテキストだけでやり取りするのではなく、電話で話すようにもしています。私は利用可能なさまざまなテクノロジーを使ってコミュニケーション、連絡を取り合うことが好きなんです。

BD: それはとても健全な姿勢だと思います。 そして僕としても、もっと多くの人々がそうするべきだと思っています。

あなたが以前Facebookにポストしていましたが、もう電話しても電話にでる人は少なくなった。5分か10分くらい話をしたかったのに。。。っていう投稿を見ましたよ。 現実的に声を使って話したいようですね。

CF: 残念なことに、人々はもう電話で話すのをあまりしなくなっているんです。

私はニューヨークに引っ越して来た最初の週にフランク•ウェスと会った時のことを覚えています。 

私はフランクの電話番号をきいて、「時々電話してもいい?」って言ったんです。 すると彼は、「うん、電話してくれ」そんな感じでした。

私が彼に電話をかけ始めると、彼も私に一日おきくらいに電話してきて、「どうしてる?」「元気?学校はどんな感じ?」「いつ街の方に出て来るんだい?」

彼は定期的に友達に電話するのが好きだったので、私たちは毎回5分ほど話しました。 そして私もそういうのが好きなんです。

私の大きな喜びのひとつはフランク•ウェスと彼の奥さんに色々な場所で出会ってしまう事でした。どこに行っても、彼がたとえプレーしていない時でも、色々なクラブに彼は奥さんと一緒に遊びに来ていました。

フランクは出歩くのが大好きでした。 ショーを見に行ったり夕食や他の人が演奏している小さな店とかに行くのも大好きで、私はそんな彼らのことが大好きでした。

BD: あなたの新しいアルバムについての話に移りましょう。

これは僕が思うに、あなたの本拠地での実際のライブ演奏をそのまま録音したもので、まさにタイトルどうり「バードランドで会いましょう(Meet Me at Birdland)」ですね。

またあなたと僕が頻繁に会う場所もこのバードランドですね。

CF: バードランドは本当に長い間、私のニューヨークの本拠地です。私は2003年にそこで最初のギグを手に入れました。メインショーは8時45分に始まっていたので、木曜日の午後6時から8時または8時30分まで、クラブでジャンニ(オーナー)のためにハッピーアワーでピアノを弾いていました。 

数年間それをやった後、次は毎週火曜日にDavid•BergerのSultans of Swing というビッグバンドで歌い始め、それが私の最初のプロとしてのレコーディングになり、その時代の私にとって頂点になりました。そしてそれ以降は日曜日のハッピーアワーに移動して演奏していたんです。

そうやってバードランドの早い時間で演奏し続けていましたが、2020 年に初めてメインショーへの出演ができたんです。

その最初のメインショー出演を果たした時に「あぁ、ここでクリフォード•ブラウンやルー•ドナルドソンのようにライブ レコーディングできたらなぁ!?」って思ったんです。

BD: それは、2020 年にパンデミックが始まる前ですか、それとも後ですか?

CF: あなたは覚えているかどうかはわかりませんが、ニューヨーク州のクラブは2020年の12月から週に約5日間、集客率25%で営業再開を許可されたんです。私は運良くすでにバードランドでのその週の契約をすませていたので(パンデミックが始まる前に)問題無く出演できて最高でした!

そしたらオーナーのジャンニから「2021年のクリスマスもやらない?」って言われたんです。私は「最高だわ!」って。

結局2021年は8月に3日間、12月に5日間の公演となって、私のメインショーへの昇格は2021 年に達成しました。そして昨年2022年は9月、12月というようにメインショーのレギュラー出演アーティストとなった私のバードランドでの地位は確定して今年へと続いています。

BD: その結果がこのニューアルバム『Meet Me at Birdland』となって、4 月 7 日にリリースされ、それを祝い広めるために Birdlandで5月28日に特別コンサートをやるわけですね。

ところで僕は去年の9月、Birdlandでの4日間を全部通して聴いていたんですが、あなたがほとんど1曲も繰り返した曲が無い⁉︎というのに驚かされましたよ。

CF: みんなそういうふうに言いますね。でもどうだったかあまりよく覚えていません。 

しかしそれは私のオリジナルトリオだからできる事だと思います。ドラムはフクシ•タイナカ、ベースはヒデ•タナカのトリオで2004年か2005年頃から一緒に演奏をしています。

BD: 特にまだあなたのような年齢の人が同じトリオでほぼ20年間一緒にいるっていうのは非常に長い期間ですね。それはどんな感じなんですか?

CF: 私にはデビット•ウィリアムズ や ルイス•ナッシュ など他のリズムセクションとの録音も色々あります。 断続的に他のバンドやメンバーと演奏することはありますが、フク、ヒデ、そして私は、同じ音楽的アイデアや価値観を持つ真の関係を築いているので、常にお互いに惹かれ合っているんです。 私達はいつも一緒に演奏することがとても好きなので、結果的にとてもたくさんのレパートリーを持つことになったんです。

BD: それが1 曲も繰り返さないで4日間できる理由なんですね。

CF: そう思います。 彼らはとてもクリエイティブで私はこのトリオ自体が楽しいんです。 

普通、私がピアノを弾いて歌って、ベースとドラムは伴奏としてずっと付いてくるだけなんですが、ヒデとフクの場合は、いつも私がリードしているわけではなく、インタープレイとなって私が彼らを追いかけていく、という場面もあるんです。私はそれがとても好きなんです。

BD: 新しいアルバムでのその良い例は、あなたのオリジナル曲「Happy Camper」です。 そのスイング感で瞬く間に夢中になってしまいました。僕はこういうスウィング感が大好きなんです。 

それとこの曲のタイトルと演奏の内容がピッタリ一致していますね。ハッピーサウンドいっぱいの曲です。 

またこのアルバムには、「I Don't Care」という9 分間にもおよぶインストゥルメンタルをフューチャーした曲がありますが、これはどういう曲なんですか?

CF: それは偉大なジャズピアニスト、レイ•ブライアントが書いたブルース曲です。 ジュニ•マンスがその曲を演奏するのをいつも聴いていました。 私はジュニアと仲が良かったので、ニューヨークで何回も聴きに行った時、彼はその曲をほんとによく演奏していました。

私はこのマイナーブルースが大好きで、ここ数年この曲に夢中になっています。 みんな、「9 分もあるよ。それ全部レコードに入れちゃうの?長すぎない?」って言うんだけど、「もちろんよ。編集無しで全部入れるわよ」っていうのが私の返事。

BD: そうですね、なんと言ってもやっぱりライブレコーディングですからね。

CF: ジャズのレコードにはすごく長い曲が入っている場合もあるでしょ。私は本当のジャズレコードのようにしたいんです。

BD: その気持ちは分かります。  LP 33 1/3 の出現以来、あなたのようなミュージシャンはそれを要求してきましたよね。 特にこのようなライブでの録音では、本当に自分のやりたいことをするべきですよね。

CF: ヒデが「I Don't Care」で素晴らしいベースソロを披露しているしね。

BD: フクとヒデとのインタープレイは、僕にはもう一人の素晴らしいピアニスト、マリアン•マクパートランドを思い起こさせます。マリアン•マクパートランドは、ジャズシーンで最初の女性の一人です。70年前、彼女はベーシストのビル•クロウ、ドラマーのジョー•モレロとあなたがやっているのと同じような感じで、52番街のヒッコリー•ハウスで長年演奏していました。

あなたもそのようにこのまま長い間、同じメンバーでやっていく予定ですか?

CF: ええ、そうだといいと願っています。 バンドそのものの音を創り上げる事にとって、ある特定の仲間達とのアンサンブルを長年やるというのはとても重要です。ひとつのバンドで息のあった人達と長年一緒にやっていれば、その中でお互いに成長し、学び、発展していく事ができると思うからです。 常にバンドメンバーを変えていたり、自分のバンドが無かったり、どういうバンドにしたいのか?というコンセプトが無ければ成長は難しいですよ。

BD: そのようにあなたはこの2 人のミュージシャン達と長年一緒に演奏してきていますが、たとえば明日の夜にバルセロナで予定されている演奏では、別のミュージシャンとの演奏になるわけですよね。 

現在、ヨーロッパ ツアー全体で同じリズム セクションを雇っているのですか? それとも場所によって異なるベーシストやドラマーがくるわけ?

CF: それは私がどこにいるかによっても異なりますが、私としては少なくとも数週間はリズムセクションを維持して一緒にツアーをしたいですね。今私はイタリア、ドイツ、オーストリアを周るツアーを終えたばかりですが、ずっと同じリズムセクションでした。 

スペインでもフランスでも同じリズムセクションで、実はブリュッセルでも同じリズムセクションです。 

たとえ常に一緒に演奏していなくても、バンドとしてのコンセプトが残っているのは良いことだと思います。 彼らは私が演奏したい曲を知っているし、また私も彼らのやりたい曲を知っている。そうやって我々は我々のレパートリー増やしていくんです。

BD: それでは、例えばそのメンバー達とは2週間だけ、というような状況でもステージで毎晩グルーブするのは簡単だと思いますか?

CF: そうあるべきですよね。それは当然の考えです。しかしツアーでほとんど毎日続けてプレイしていると、やはり日によっては少しずつ違いますね。疲れていたり、サウンドチェックがうまくいかなかったり、みんなが何かばかげたことについて議論していたり​​。。。でも、いったんステージに上がったら「さぁ、やるわよ!」って感じにならなきゃね!

BD: さて、過去 20 年間がどのようなものであったかについて話しましょう。 結局のところ、今月は「Women's History Month 」で、あなたはこれからの未来に向けての音楽の歴史作りを代表している世代のわけですから。

過去20年間、どのような経験をしてきましたか? 特にこの5 、6 、7 年と大きく変わってきましたよね。

 CF: ええ、確かにジャズシーンは大きく変化しています。 

でも私がニューヨークにもう20年もいるなんて信じられない、ショックです。

BD:そう、時間ってすっ飛んでいきますよね。

CF: うん、とっても早い。 

ニューヨークに引っ越して来た当時、もう今は亡くなってしまっている人も含め、伝説的ジャズメン、ジャズヒーロー達と本当に良い関係と友情を築くことができて私はとても幸運でした。もちろん全員とではありませんでしたけどね。

でもルー•ドナルドソンとは今でもとても仲良しです。 彼はちょうど96 歳になりました。私は彼からも多くの事を学び、ここ(ニューヨーク)のコミュニティの一員になれたと感じています。これは私にとってとても幸運なことです。 それは私の夢、それが私がオクラホマからニューヨークに出て来た理由で、私がやりたかったことです。 私はここのジャズコミュニティの中に入れた、という事をとても愛しています。

そして過去5、6年から今までは素晴らしいものになりました。私は達成したかったことを達成していて全てについて気分は最高!

BD: あなたのような若い女性にとって、ニューヨークに来た当初と今とで違う点はなんだと思いますか?また5、6 年前と今とではどうですか?

CF: それはあまりよく分からないけど。。。 きっととても長くニューヨークジャズシーンにいたからだと思います。 私は長い間ここにいて、色々な人達と知り合って、わたし自身も周りも変化しているのかもしれませんが。。。でも今だにこの世界は根本的に男の世界ですね。

しかしその中でも私は運が良かったんです。 私がニューヨークに出て来た頃、フランク•ウェス、ルー•ドナルドソン、ジミー•コブ、ルイス•ヘイズなど歳上世代は、私にとてもクールでした。 私が女の子だったからといって、彼らが私を特別に扱っているとは感じませんでした。 彼らは私をちゃんとミュージシャンとして扱ってくれ、それは私に多くの自信を与えたと思います。 まるでニューヨークジャズシーンの内側から私を守ってくれていたようです。

BD: 私はあなたよりも少し長くこの世界に生きてきて、あなたが生まれる前からこの音楽を放送してきましたが、私が常に持っている理論とは「スウィング」に実際性別は存在しないということです。 できるか、できないかのどちらかです。 

僕と僕の妻があなたをバードランドで初めて見た時、僕は妻の耳元で「チャンピアンの右手は彼女のものだけど、左手はエロール•ガーナーかそれともアール•ファーザー•ハインズだね」みたいなことを言った記憶があります。もしあなたのその左手がそのような音を出せるのなら、という意味でね。

とにかく僕が言いたかったのは、ジャズは演奏できるか、できないかのどちらかであるということです。性別や年齢は問いません。 あなたはそのあるものを持っているなら、あなたはそれができるし、もし持っていない場合は生活のため他の何かを見つけるでしょう。

CF: ええ、同感です。 結局はそういう事。要するにあなたはミュージシャンの一員であるか、そうでないかのどちらかです。

Meet Me at Birdland LINER NOTES (Japanese Translation included)

“Meet Me At Birdland”は、ライブ アルバムのタイトルであるだけでなく、才気あふれたピアニストでありボーカリストでもあるチャンピアン•フルトンがよく使う言葉のひとつでもあります。 
2003年に彼女がニューヨークに出てきて間もなく、彼女はバードランドで木曜日夜のハッピーアワー(メインショーが始まる前、6時から7時までのワンセット)に出演し始め、それ以来歴史あるジャズ クラブの定期的な存在となりました。

オスカー•ピーターソンを始めシダー•ウォルトン、フランク•ウェス、ルー•ドナルドソン、ロニー•スミス達レジェンドのサウンドを取り入れながら、自分のグループを率いていました。
そしてデヴィッド・バーガーのサルタンズ•オブ•スウィング•オーケストラとも定期的に出演し、2006年に初めてそのバンドでプロとして初のレコーディングを行いました。
「私のキャリアはニューヨークのバードランドで本当に始まりました」と彼女は述べます。
したがって、特に彼女お気に入りのリズム セクションパートナーであるベースのヒデ田中とドラムのフク田井中と一緒に演奏するバードランドほど、ニューヨークでの彼女の20 周年を祝うのにふさわしい場所はありませんでした。 
「私はいつもフクとヒデに戻っていきます。我々には音楽と友情に対する共通の視点をはじめ、本当に特別な何かがあると思うからです」 フルトンは言います 「18年間一緒に演奏してきて、私たちは本当に特別なトリオサウンドを創り上げたと思います」

そのサウンドは、このアルバムの生き生きとしたオープニング「Too Marvelous for Words」ですぐに明らかになります。トリオは複雑にアレンジされた多数のパッセージを正確に巧みに演奏していきます。
これはただのセッションバンドではなく、非常に多くのレパートリーを持つ真に機能するバンドの証です (そのレパートリーは広範囲にわたり、フルトンは 4四日間ほとんど 1 曲も繰り返さなかったほどです)。

フルトンは注意深くこのアルバム“Meet Me At Birdland”の曲を選びました。"I've Got a Crush on You"、"It's Been a Long, Long Time" ではなぜ彼女がこれほどユニークで魅力的なボーカリストであり続けるのかを我々に改めて思い起こさせます。

「Just Friends」はワルツで始まり、途中から我慢できなくなったかのように4拍子で突如スウィング、そしてまた元のワルツに戻るという驚かせるアレンジ。

 「Every Now and Then」という曲は、1935 年のあいまいなポップチューンで、テディ•ウィルソンのソロ ピアノ フィーチャーとして最もよく知られていますが、フルトンは曲のメロディーと歌詞を念入りに、そして誠実に伝えているおかげで、今では彼女の代表的なレパートリーとなっています。

“Spring Can Really Hang You Up the Most”を聴いてみてください。あやうく崩れてしまうほどゆっくりなテンポで、曲を抱きしめるように演奏しています。リスナーに十分な注意を払うことを要求しますが、リスナーはそこから十分な報酬を与えられる良い一例となっています。

当然のことながら、フルトンはアルバム全体で彼女のお気に入りのピアニストの何人かに敬意を表しています。
フィニアス•ニューボーンの軽快にスウィングする"Theme for Basie" 。
そしてレイ•ブライアントのマイナーブルース”I Don't Care”ではアグレッシブなソロで深く掘り下げていきます。
ベイシーからの影響は、これもまた彼女お気に入りのジェイ•マクシャンからの影響と共に、この彼女のトリオがカンザスシティ時代のビッグバンドパワーを伝えるドライブ感溢れる「Evenin'」で聴き取れるでしょう。

また現在生きているピアニストの中でフルトンのように決してパロディ(ジョーク)にはならず、常に愛情を注ぎエロール•ガーナーのサウンドを呼び起こし、全体に(ガーナリズム)を散りばめたピアニストはほとんどいません。

エロル•ガーナーは、ファッツ•ウォーラーやクラーク•テリーと並んで、フルトン最大のインスピレーションの一人であり続けています。
これらすべての天才達の音は、数音聴いただけですぐに識別できます。彼らは我々の歓びを刺激するためこの惑星にやって来たのです。同様の理由でチャンピアン•フルトンも今この惑星にいると言っても過言では無いでしょう。

このアルバムを注意深く聴いていると、静かでありながら伝染する「歓びの声」を聞く事ができます。
フルトンは忠実なリズム セクションの巧みな演奏に思わず歓び、時おり笑い声をあげています (特に彼女のオリジナル曲、燃えるような「Happy Camper」。そしてこの曲は容易に将来のスタンダード曲になる可能性があります)。

"Didn't Mean a Word I Said"は彼女が自分流に解釈、表現することを選んだ機知あふれる歌詞にくすぐられます。
(この曲は彼女のデビューアルバム、デヴィッド•バーガー•ビッグバンドで録音した曲でもあります)。
または、彼女のまばゆいばかりのキーボードの妙技が彼女自身を驚かせているようにさえ思われる時があります。("Too Marvelous for Words" では、筆者も彼女と同じように驚きの声を上げた瞬間がありました!)

彼女のエンディングテーマ「Only Have Eyes for You」で、フルトンは聴衆に次のように語っているのが聞こえます。
 「明日もここで演奏してるわ。私たちにはセットリストなど無いし、誰も次の瞬間何が起こるか分からないの。毎回全然違うからまた来てね!」

彼女のニューヨークでの輝かしい 20 年間。演奏が終わった後私たちはひとつのことを知る事ができます。
チャンピアン•フルトンが演奏すれば「歓び満ちて」。
  - by Ricky Ricardi


Meet Me At Birdland is not only the title of this scintillating live album, but also one of the most uttered phrases in the vocabulary of pianist and vocalist Champian Fulton. Soon after her arrival in New York City in 2003, she landed a Thursday evening happy hour gig at Birdland and has been a regular presence at the historic jazz club ever since, leading her own groups, taking in the sounds of legends like Oscar Peterson, Cedar Walton, Frank Wess, Lou Donaldson, and Dr. Lonnie Smith, and performing regularly for a time with David Berger's Sultans of Swing, with whom she made her first professional recording in 2006. “I really started my career in New York at Birdland,” she states.

$20.00

Thus, there was no more appropriate place to celebrate her 20th anniversary in New York than at Birdland, especially with her favorite rhythm section partners--Hide Tanaka on bass and Fukushi Tainaka on drums--by her side. “I always return to Fuku and Hide because I think there's something really special there, with our shared points of view on the music and our friendship,” Fulton says. “After playing together for 18 years, I think we have really developed a special trio sound.” 

That sound is immediately evident on the album’s effervescent opener “Too Marvelous for Words,” the trio deftly executing its numerous tricky arranged passages with precision. This isn’t a jam session but rather a testament to a true working band, one with a very deep repertoire (so deep that Fulton didn’t repeat a single song during her entire four-night run). 

Fulton chose the songs for Meet Me at Birdland wisely, reminding everyone why she remains such a unique and arresting vocalist on standards such as “I’ve Got a Crush on You,”  “It’s Been a Long, Long Time,” and a surprising version of “Just Friends” that reverts to its original waltz time (though even she can’t help swinging irresistibly during the instrumental portion). She also makes a meal out of “Every Now and Then,” an obscure pop tune from 1935 best known as a Teddy Wilson solo piano feature that is now her property thanks to her sincere delivery of the song’s melody and lyrics. Fulton embraces such dangerously slow tempos--check out “Spring Can Really Hang You Up the Most” for another example that demands a listener’s full attention and rewards them handsomely for their time.

Naturally, Fulton tips her hat towards some of her favorite pianists throughout the album, getting two for the price of one on Phineas Newborn’s appropriately swinging “Theme for Basie,” and digging deeply into Ray Bryant’s minor blues “I Don’t Care” with two-fisted fury. Echoes of Basie--along with another favorite, Jay McShann--can also be felt on the driving “Evenin’,” where the trio conveys the power of a big band from the Kansas City era. And few pianists alive can evoke Erroll Garner’s sound the way Fulton does, peppering Garnerisms throughout, always with affection and never as parody.

Garner remains one of Fulton’s biggest inspirations, along with Fats Waller and Clark Terry--all geniuses, instantly recognizable in a handful of notes, and seemingly put on this planet to inspire joy. It’s not a stretch to say that Champian Fulton is here for a similar reason. 

Careful listening of this very album will reveal the sounds of quiet, yet infectious joy, Fulton spontaneously chuckling with delight at the deft work of her loyal rhythm section (especially on Fulton’s own fiery composition “Happy Camper,” which could easily be a future standard); at the wit of the lyrics she’s chosen to interpret (she is audibly tickled by “I Didn’t Mean a Word I Said,” which she originally recorded on that debut album with David Berger); or when her own dazzling keyboard virtuosity seems to even surprise herself (there’s a moment on “Too Marvelous for Words” where I let out a guffaw of wonder at the same time Fulton did!). 

On her traditional set closer “I Only Have Eyes for You,” Fulton can be heard telling the audience, “We never know what’s going to happen.” After 20 glorious years in New York City and 20 years of performing, we do know one thing: if Champian Fulton is performing, joy will be spread. 

-- Ricky Riccardi

Meet Me at Birdland OUT April 7 (Japanese Translation)

MEET ME AT BIRDLAND / ALBUM RELEASE DATE APRIL 7, 2023

Publicity: Lydia Liebman Promotions // lydia@lydialiebmanpromotions.com (1)570-730-5297

評価の高いジャズ ピアニスト兼ボーカリスト、チャンピアン・フルトンのニューアルバム「Meet Me at Birdland」(バードランドでのライブ録音)が、きたる4 月 7 日に発売されます。
ニューヨークを拠点に活動する彼女の渾身を込めた作品となっています。

2003 年にニューヨークシーンに登場して以来、フルトンはその落ち着きと、惹きつけられる魅力で称賛されてきました。
彼女のライブ パフォーマンスは、多彩で透明な声の質と、みずみずしいピアノタッチにより際立った輝く雰囲気を創り上げています。

このアルバムは2022 年 9 月、バードランドでの4日間から集められたものです。
この4日間のライブでは、ほとんどの曲は繰り返されることもなく、普通のライブのように進行しました。
そしてその中から彼女自らピックアップした曲を集め今回彼女のリーダーとしての16 番目、「Meet Me at Birdland」という洗練された ライブアルバムとなりました。

2015年、スコット・ヤノウは、彼女のアルバム「Change Partners」発売の際、「フルトンはレコーディングごとに毎回成長している」と評しました。
現在ではすでにベテランとなった彼女の今回の音楽メッセージは、洗練されたスタンダードのコレクションに高められた新しい作品と共に、幾つかインストルメンタルだけのオリジナル曲も散りばめられています。

彼女は息のあったメンバー、ベーシスト、田中ヒデ、ドラマーの田井中フクシと共に叙情をそそぎ込み一緒に舞い上がっていきます。

アルバムのオープニングはバードランドのオーナーであるジャンニ•ヴァレンティのライブミュージックを応援してくれている聴衆への感謝から始まり、そのままリスナーを引き込んでいきます。
フルトンは最初の「Too Marvelous for Words」からフルスィング、リズムセクションと素晴らしいインタープレイを繰り広げていきます。

全ての曲に込められている彼女の「愉しさ」はアーティストとしての彼女の最も本質的な使命となっています。
この高揚感あるスピリットは、きらめくインストゥルメンタルとリズミカルなオリジナル「Happy Camper」によく現れています。
ドラムのタイナカは、巧みにメロディックに鋭く絡みながらとても楽しんでいます。

フルトンは常に楽しく陽気に満ちていることで知られていますが、「It's Been A Long Long Time」などのような、もの思いに耽る曲では、その心を真剣にじっくりと歌い込んでいます。

1935 年の曲「Every Now and Then」はもう 1 つの例です。フルトンは非常にゆっくりとしたテンポをとり、彼女のピアノは単に彼女の歌の伴奏ではなく、それだけで独立した存在感を持っています。

「I Didn’t Mean A Word I Said」は、フルトンのピアノが持つもう1つのユニークな典型となっています。彼女は聴衆の拍手を浴び笑いながら楽しんでいるようです。

「Spring Can Really Hang You Up the Most」でリスナーは、彼女の緩やかな速度と強弱に自然に共感するでしょう。

ジャズの伝統に対するフルトンの想いは、「Evenin '」ではっきりと明白になっています。 味わいと遊び心のあるこの曲は、1930 年代のカンザスシティ ジャズの即興的なビバップ スタイルを再現しながら、それぞれのメンバーのソロをフィーチャーしています。

カウント・ベイシー、エロール・ガーナー、ファッツ・ウォーラー、クラーク・テリーは彼女のジャズヒーローであり、フィニアス・ニューボーンのインストゥルメンタル曲「Theme for Basie」、ブルージーなインストゥルメンタル曲 「I Don’t Care」、全体を通して今回のアルバムで彼女は彼らに敬意を表しています。

アルバムのライナーノーツで、グラミー賞を受賞したジャズ研究者のリッキー・リッカルディは、エロール・ガーナーを愛情込め呼び起こすことができる数少ない現存するピアニストの 1 人としてフルトンを挙げています。

知識、能力、手腕と揃っている彼女は、息をのむようなスタンダード「I’ve Got a Crush on You」を新鮮な親密さで再発見し、ワルツで静かに始まった「Just Friends」は途中4/4でスイングし、また内省的なワルツに戻ります。

エンディング曲「I Only Have Eyes For You」を紹介するとき、フルトンは「すべてのセットはまったく違って、私にも何が起こるかはわかりません。だから明日も来てね」とアナウンス。(彼女のステージは毎回曲も違い、アレンジも違ったりする事もあり、リピーターが多いのです。4日間全てのセットに来てくれたお客さんもいました。ヒデ)

声域のすべてを駆使し、ピアノ全てのキーを駆け巡る彼女の輝き溢れた音楽を浴び続けましょう。

"Mondays with Morgan: Interview with Champian" Japanese Translation

Mondays With Morgan: Pianist/Vocalist Champian Fulton (new album ‘Meet Me at Birdland’)

ON 10 APRIL 2023 Original version here: London Jazz News, Mondays with Morgan

Mondays With Morgan は、ニュージャージー州ハッケンサックを拠点とする音楽ジャーナリスト、Morgan Enos によって書かれた London Jazz News の新しいコラムです。 彼は、自分を感動させるジャズを深く掘り下げます。彼の主な興味はニューヨークジャズシーン。

今週、Enosはニュー アルバム『Meet Me at Birdland』をリリースしたばかりの、ニューヨークジャズシーンで重要視されているピアニスト兼ボーカリスト、チャンピアン フルトンと話をしました。

高く評価されているジャズ ミュージシャンにとって、タイトルに「Birdland」が含まれるアルバムは自らの自信を証明しているようです。そして我々はこの栄光あるニューヨーク市のジャズクラブでの親密でくつろいだライブ演奏を聴く事ができます。

しかし歌手でピアニストのチャンピアン フルトンにとって、ジャズクラブはただの「部屋」ではありません。この4 月 7 日にリリースされた彼女のニューアルバム『Meet Me at Birdland』はクラブそのものが独特で強力な存在であり、その「部屋」自体が楽器そのものとなっています。

クラブ オーナーのジャンニ ヴァレンティによる心のこもった歓迎の挨拶から、この「部屋」独特の音響、トリオのメンバー同士、そして観客達の間に起こる「響き流れ合う電磁波」がそれ自体お互い共鳴しあい、今回のライブレコーディングにとって絶対不可欠な要素となっています。

この世界的に名声のあるジャズコーナー、バードランドでの演奏だけでも、彼女はたくさんのインスピレーションを受けることができたでしょう。

しかし、彼女はこのクラブの深いジャズの歴史も楽しんできました。

「ここで私はルー ドナルドソンやフランク ウェスによく会いました。 また私はここでポール モチアン(黄金期のビル エヴァンス トリオのドラマー)と演奏した事もあります」と彼女は語ります。

しかしそれら彼女の形成期にした経験はバードランド、ニューヨークでの20 年の歴史のほんの一部にすぎません。

44丁目のランドマーク、バードランドでフルトンと彼女のオリジナルメンバーであるベーシストのヒデ タナカ、ドラマーのフク タイナカは絶えずお互いに芸術性を磨いてきました。 そして、「Too Marvelous for Words」「Just Friends」「I Only Have Eyes For You」までのインスピレーションに満ちた演奏を聴くことにより、我々は彼女とメンバー達の止まることのない発展の証人となることができます。

全体として、『Meet Me at Birdland』は、これらのミュージシャン同士の親交と、彼らが長い間演奏し続けてきた場所から生じるある種の集大成的な音楽を聴けるアルバムとなっています。

このインタビューで彼女は、バードランドでの歴史、バンドメンバーとの親密な関係、20 年間にわたりニューヨーク ジャズシーンで安定した確固たる地位をどのように維持してきたかについて話しています。

London Jazz News(LJN): バードランドとの関係はどのようにして築き上げたのですか?

 Champian Fulton(CF): うーん、それはちょっと面白い話なんだけど2003年にこの街に来た時、私はまだ17歳でした。 私の誕生日は9月で8月に来たんです。 バードランドは私が最初に行ったクラブのひとつで、バスター ウィリアムズを聴きに行きました。そしてちょっとぶりっ子な感じで「私チャンピアン、オクラホマからこちらに出て来たばかりなんです!」ってメンバー全員に自己紹介しちゃったんです。笑

当時のマネージャーの名前はタリクでした。 彼は現在、Smoke (マンハッタンのジャズ クラブ)で働いています。  

タリクは、「そうそう、君ピアノ弾くんだよね。 クールだね!」そしてこう言ったんです。「うちのクラブ6時から8時までのハッピーアワーに演奏してくれる人を探しているんだけど君それできる? 」

私は自信を持って「はい」って言いました。笑

そんなわけで私とバードランドの関係が始まったんです。

そしてそのギグを始めた事で最も良かったのは、私は誰とでもみんなと知り合いになり、いつでも顔パスでバードランドに入れるようになった事でした。

 LJN:あなたが演奏した他のスポットとバードランドとでは何が違うのですか?

CF: そうですね、私がバードランドで見た全てのショーが素晴らしかった事です。その時私はニューヨークに引っ越して来たばかりで、あまりお金を持っていませんでした。まだギグも無くて学校に通っていました。 でもバードランドにはいつでも行けました。 オスカーピーターソンを見ました、ジョアン ボスコも見ました。。。

 

LJN: ピーターソンを見たって?!

CF: はい、見ました。彼が亡くなった年2007年でした。 彼は本当に元気ではありませんでした。 片手が不自由で、車椅子に乗っていました。 

でもジャンニ(オーナー)がバードランドにオスカーを迎えた、それは大きな契約でした。 チケットは、最前列で 200 ドル、バーで 100 ドル。それでも店のあるブロックの周りには列ができていました。

私その週はバードランドでの演奏はなかったと思います。 それはオスカーが自分用の特別なボーゼンドルファーを運びこんでいて、彼は他の誰にもそれを演奏して欲しくなかったからです。 

彼はとてもスウィングしていて、たとえ片手だけでも多くのピアニスト達をしのいでいました。 彼らは良い曲を演奏し、またバンド自体も素晴らしくて、正直、私は泣いてしまいました。

LJN: ニューヨークでの20年間で、これがあなたのバードランドで録音された最初のアルバムですね。 なぜ今がその時だったのですか?

CF: 私の最初のレコード、David Berger と Sultans of Swing とのChampian Fulton は、ビッグバンドのレコードで2007年にリリースされました。それはスタジオレコーディングでしたが、毎週火曜日にバードランドで演奏していたことがきっかけでバードランドでCDをリリースしました。でもバードランドで録音されたわけではありませんでした。

今回のバードランドでのライブレコーディングについてですが、私には長年このバンドでライヴ録音をしたいという思いがありました。それは当然の選択のように思えましたが、何らかの理由で、私はオーナーのジャンニはノーと言うだろうと思っていたんです。どうしてなのか自分でも分かりませんけど。。。

でもとにかくきいてみる事にしたんです。すると彼は、

「ダメだ!。。。

。。。でももしかしていい考えかもなぁ。。。

。。。とにかくやってみるか。。。」

私は、「まって、本当に? それはYesっていうこと?」 笑

それはただの我々の思いつきのような感じから始まり、そして挑戦的なアイデアとなっていきました。

LJN: なぜ彼はノーと言ったのですか?

CF: 彼がなぜ最初にノーと言った理由はわかりませんけど。。。

とにかく私にとって、バードランドでのライブとは、ルー ドナルドソンとクリフォード ブラウンのこと。また歌手のジョー ウィリアムズも思い出します。そして50年代のカウント ベイシー バンド。

私はそれら自分の究極のヒーロー達のことを考えてしまいます。究極のジャズ名盤の数々、それらはみんな重要なレコードです。 

そして、そのリストに私を追加するという考えには、おそらくオーナーのジャンニはノーと言うだろうと思っていたのでした。

案の定、最初はノー。。。しかし結局彼はOKを出してくれました。

私はそれについてルー(ドナルドソン)に話しました。 本当に興奮して熱くなって「ルー! 私、あなたやクリフォード、アート・ブレイキーと同じように、ライブ アット バードランドのアルバムを作るのよ!」って言ったんです。

LJN: たとえ場所が何回移転していても、ブランド名は依然として途方もない重みを持っていますからね。

CF: ええ、そしてそうあるべきだと思います。 とにかく私にとって、それは記念碑的な出来事のように感じました。

 LJN: クラブの物理的環境について、どのような点が気に入っていますか? ステージでの音はどうですか?

CF: この録音は地下の「バードランド シアター」での演奏で、そこの響はとても素晴らしいです。

私たちは非常にアコースティックな環境が好きで、私はバンドの音量とダイナミクスをちゃんとコントロールしたいんです。

「バードランド シアター」では、それが本当に上手くできるんです。

ピアノも良いし、「部屋」の雰囲気もとても暖かく、見晴らしの悪い場所が無いんです。

一階の「バードランド クラブ」はとても大きいので、ピアニストの私の場合、後ろにもたくさん人がいたりして、あらゆる方向にジェスチャーしなければなりません。まるでどこかの競技場にいるような気分になります。 それに比べ地下の「バードランド シアター」はより親密な雰囲気があります。

LJN: ピアニストとして、あなたはエロール ガーナーと比較されてきました。 そしてこのレコードには確かに、他の多くのアーティストからはあまり聞いたことのない、荒々しくブギウギな感じがあります。  『Meet Me at Birdland』は、そのアプローチを統合したような感じで、そういう音楽への気持ちを込めたラブレターのようですね。

CF: その気持ちはバンドにも大きく関係しています。

私達は2004年から一緒にプレーしていて、私は彼らと一緒に自分自身を成長させてきたし、また皆んな一緒に成長したと本当に感じています。そしてステージではそれを見せびらかすわけではないのですが、我々は本当に多くのレパートリーを持っていて、いつでも何のためらいも無く色々な曲を演奏できるんです。フクとヒデは私がどこへ行ってもついて来るし、私も彼らがどこへ行ってもついていけるんです。

そんな感じで演奏している時って皆んなとても気持ちがよくて、それがこのライブ レコードを作成するひとつの原動力になったわけです。特にこのメンバーのバードランドでの演奏をドキュメントという意味も込めて残しておきたかった理由は、私の他のスタジオ録音のアルバムや他のライブ レコードのサウンドと、このトリオとでは全く違うからなんです。

 LJN: それがあなたの他のアルバム「 Live from Lockdown 」という非常にインティメイトなレコードと、このアルバムがお互いに均衡をとりあっている明白な理由だと感じます。

CF: このレコードは、私にとっての素晴らしい記念日のお祝いとなる、という考え方で制作に取り掛かりました。 私のバンド、バードランド、そしてニューヨークでの20周年を祝うために。コマーシャルな意味というよりよりも芸術的な意味で私の成功を祝うためにです。それはとても大事な事だと思っています。 

いつも私達ミュージシャンは一生懸命頑張っているし、そしていつも言っている事ですが、ギグをめぐって争っている。。。そんな事を今週私は多くの友人達と話していました。

ただリラックスして座りながら「うわー、それ最高! 素晴らしいことができて、満足感や達成感を感じるわぁ〜」 、なんていう気持ちになれるのってそんなザラにある事ではありません。でもそんな気持ちになりたくて私はこのライブアルバムを企画しました。激しい競争にドップリと浸かりすぎていると、そういう創造的な満足感に浸る事はあまりできないからです。

LJN:ヒデ タナカのベーシストとしてのあなたの評価を教えてください。

CF: 彼はアンプの音をよく生かしたサウンドが特徴です。最近では多くのベーシスト達はガット弦を弾いて本当にアコースティックなサウンドを求めている人が多いので、彼のような音のベーシストはあまりいません。でも私は個人的に70年代のバスター ウィリアムズやロンカーターのサウンドが本当に大好きなんです。

もちろんポール チェンバース、サム ジョーンズ達の昔のガット弦サウンドも好きですが、私はやはり70年代の雰囲気が好きなんです。 

私のお気に入りのレコードの多くは、その時代の Pablo のものです。めちゃスウィングしていますが和声的、概念的にはかなり自由な素晴らしいミュージシャン達、いわゆる「スイングレコード」とは隔たりがありますけどね。

これは私が以前サド ジョーンズについてのインタビューで話しましたが、それがとにかく私にとって欲しい音なんです。 彼はカウント ベイシーという「めちゃスウィング」する伝統的な価値観の世代から出てきました。しかしいくつかの和声的に斬新な音楽を目指しました。もちろん常に「めちゃスウィング」は忘れる事無くね。

それらの音楽のやり方はヒデ、フク、私達3人が大好きなところでもあるんです。

 LJN: フク タイナカのドラミングについては?

 CF: 彼のドラミングが大好きです。 彼は常にスイングしているけど先入観に過度に縛られていません。そういう理由で彼は現在最高のドラマーの1人だと思います。

これは、今回レコーディングした「Evenin'」 を聴いてもらえば分かります。

この曲は1936 年のカウント ベイシーのレコード「Evenin'」がオリジナルです。これはレスター ヤング初期の録音のひとつです。 ですから「私が『Evenin』を演奏します。ベイシーの曲です」と言うと、皆んな自動的にこのオリジナルレコーディングを思い浮かべ、そのように演奏しようとします。しかしフクはそうじゃなく自分は自分らしい「Evenin'」を。みたいな感じになります。そういうところが私がとても好きな事のひとつなんです。

どんな曲でも彼はとてもスウィングするし、また私は彼のシンバル サウンドが大好きなんです。 そして今回の録音の質が彼のそのサウンドを際立たせているので私はとてもハッピーです。

 LJN: あなたにはたくさんのレパートリーがありますが今回の選曲はどのようにしたのですか?

CF: 私達は計画もセットリストも何も持たないようにしているんです。とにかくバードランドでの4日間、木曜日から日曜日、そのうちの木曜日を除いた3日間(6セット)を全て録音しました。

最初からこのアルバムに入れたいと思った曲がいくつかありました。  まず「Just Friends」のライブバージョンが欲しかった。  「I Don't Care」を入れたかったのは、私たちのお気に入りの曲のひとつで、今まで録音したことがなかったからです。  「I Only Have Eyes For You」のライブバージョンも本当に欲しかったんです。

しかし、それ以外に計画はありませんでした。 その時演奏したいと思った曲を演奏しただけです。 

私は「今夜の気分はどんな感じ?」ってメンバーにきいてみます。

それで『Theme For Basie.』にしよう、とか「Happy Camper」、っていう感じでステージを進めて行ったんです

でも 「I Didn’t Mean a Word I Said」は、私がこのメンバー達と演奏した事がある曲では無く、それについて私はメンバー達に何も話していませんでした。でもちょうど我々がステージに上がる時、私の友人のアビが話しかけてきて、「I Didn’t Mean a Word I Said」は君のデビューアルバムに入っていた曲なんだから、このライブレコーディングにも入れるべきだよ。20年前の曲との再会だ! 」って言うんです。

で、私「うわー、それはいい考えだ」と思ったわけ。

そして我々は皆んなもうステージの上でしたが私はヒデに「ハイ、この曲に挑戦してみましょう。キーはBフラット!さぁ、行くわよ!」と言いって初めてしまいました。

何が起こっているのかわからない彼らにとって、その曲はとても素晴らしいバージョンとなりました。 彼らが本当に私の一音一音に耳を傾け、ついてくるその空間での彼らの音を聞くのが私はとても楽しいんです。

そして最後に入っている「It's Been a Long Long Time」は、最終日の日曜、その最終セットで演奏した本当に最後の曲でした。

LJN: 自分自身のレコーディングをしている時に、自己批判的になる事はありますか?

 CF: (シリアスな表情になり)ええ。

 LJN: 最悪って思ったり?

 CF: それほどではありません。何故なら私が幼い頃、ミュージシャンとしてステージに上がったばかりの頃、クラーク テリーと私の父 (トランペッターのスティーブン フルトン)が私に言った事があります。「ジャズミュージシャンは他人が言う雑音に気持を揺さぶられなくていい。そんな気持ちなど存在しないと思いなさい。どんな批判をされたとしても泣いたら負け。ある人は君を批判し、動揺させることもあるでしょう。そんな時君は『あなたはなんて意地悪なの!』と子供の泣き言を相手に投げつけるでしょう。 でもそんな感情は必要無いんだ」。

そう言われていたからです。

ですから今でも、自分自身に批判的に耳を傾けても私は動揺しません。そんな感情は無いからです。

そんな時は、こうすればもっと良かったかな?ここを修正する必要がある!。。。そんな感じかな?笑

LJN: 『Meet Me at Birdland』では、ボーカルとピアノの力のバランスがとても良いですね。 どちらにも偏りすぎることはありません。 パフォーミング中に瞬間的に意思決定をしているんでしょうね。

CF: それはここ数年を通して起こっていることなんです。ボーカルとピアノの間を行ったり来たりしながら、細かな部分ともっと総合的な部分の結合みたいな感じでね。たくさん歌いたいという気持ちと、もっとピアノをプレイしたい、という気持ちの間を行ったり来たりしていたんです。

私はとても迷い、もがいていました。というのはある夜は本当にピアノが弾きたくて、ただピアノを弾き、もっと長い間ピアノを弾きたいので、ピアノの曲の後にまたピアノ曲を演奏しました。 

そして、ああ、これに変化をつける方法は、歌だけの短いボーカル曲を何曲かセットに散りばめることだと思いました。そうすれば人々はたくさん歌を聴いているように感じると共に、私は私で10分間ピアノに集中した演奏ができます。

ですから「I Only Have Eyes for You」、「I Didn’t Mean a Word I Said」、「Just Friends」などは歌だけで短く終わるアレンジとなっているわけです。これらの圧縮バージョンの意味は分かりますよね?

LJN: あなたの視点から、最近のボーカルジャズ市場の状況についてどう思いますか?

 CF: それは今も昔も。。。(躊躇し、顔をしかめる)混み合っています。

 LJN: うーん。

CF: まあ、素晴らしい歌手には事欠きません。 ラジオ スペースを争っている場合、確かに、ほとんどのラジオ局は 1 時間に2 、3 人の歌手の曲しか放送できません。 事実上、毎週いったい何枚の歌手のレコードが出てくるのかを考えると、もちろんそれ以上は無理ですよね。

私は自分自身をピアニストであり歌手だと思っています。同時に両方だと考えていますが、ビジネスの世界では人々は私を歌手と考えていることを知っています。しかし、私はいつも自分自身についてそう考えているわけではありません。

私がギグを取ろうとした時、彼らが「ああ、あなたは歌手だね」と言った場合、私は「ええ、私は歌いますが、ピアノトリオでもあります。またはカルテットやその他色々と何でも」

彼らは「歌手の年間スロット数は非常に少ないんだよ」と言い、私は「OK、でも。。。」

不思議な市場ですが、ずっといる事ができてよかったと思っています。20年、それが 長いのかそれほど長くはないのか、でも20年は20年、私はまだここに立っていることを喜んでいます。

LJN: どのようにしてその勢いとスタミナを維持してきたんですか?そしてその方法は?

CF: 私は自分がやっている事が大好きです。そしてそれこそ自分が本当に集中しなければならない事だと思います。

COVID後のこの奇妙な時代、多くの人が非常に落ち込んでいます。なぜなら過去数年間は非常にストレスが多く圧倒されてしまった。疲れた。もう何もやりたく無い。。。現在多くの人がそんな状態になっています。。


 LJN: 本当ですか?

CF:ええ、私が話している人々からそう感じました。 

普通の時でもギグをもらう、レビューをもらうというのは難しいのですが、私はずっとそれをやってきました。

しかしおそらくCOVIDのせいで、今はますます難しくなり、人々は疲れているように感じます。

これは私が人々に、そして自分自身にも与えているアドバイスですが、商業的な成功や、いわゆる商業的成果はあまり価値は無いという事です。

そういうのは常に移ろい動き一時的で、あまり意味がありません。 

大切なのは私達は自分の芸術的目標をどのように達成しているのか、その事についてからのみ本当の満足感や達成感を感じなければなりません。

それが私にとって今回のこのレコード作成の本当の目的です。 こんなに長く一緒にバンドを続けられている事をとても幸せに思います。 レパートリーが多いこと。 一緒に成長してきたこと。 私達は一緒に演奏するのが大好きです。 それらは私にとって心地よいものであり、それをこのアルバム制作で強調したかったのです。

私は長いキャリアを持つ私の友人を思います。 長いキャリア、ルー ドナルドソンのキャリアは、70年にも及んだ挑戦と前進の偉大なる成果です。すべてのギグ、すべてのレコード、または人生のすべての時期が最高であるとは限りません。

しかし、あなたがジャズ ミュージシャンならば、あなたはジャズミュージシャンであり、ジャズ ミュージシャンであり続けます。 それ自体で満足できるはずです。

Catch Champian in 9 countries in February & March!

Come see Champian! More info champian.net/schedule

February 10 & 11 - Frankie's, Vancouver BC
February 14 - The Nash, Phoenix AZ
February 15 - The 1905, Portland OR
February 16 - Evangel Church, Kelowna, BC
February 17 - Yardbird Suite, Edmonton AB
February 18 - The Bassment, Saskatoon SK
Feburary 19 - OCL Studios / JazzYYC, Calgary AB
February 23, 24 & 25 - JazzLand, Vienna AT
February 26 - Stará Pekárna, Brno, Czech Republic
February 28 - Tubes, Graz AT

March 1 - Villa for Forest, Klagenfurt AT
March 2 - Al Vapore, Marghera - Venezia, IT
March 4 - Il Torrino, Ferrara IT
March 6 - Bar Borsa, Vicenza IT
March 7 - Cantine de L'Arena, Verona IT
March 8 - Cantina Bentivoglio, Bologna IT
March 9 - Dolomiti Ski Jazz, val di Fiemme IT
March 10 - Dolomiti Ski Jazz, val di Fiemme IT
March 11 - Jazz im Buergerhaus, Altensteig DE
March 15 - Institució Cultural del CIC, Barcelona ES
March 16 - Camion Jazz, France
March 18 - Jazz à Toute Heure Festival, Bonnelles, FR
March 20 & 21 - Cafe Central, Madrid ES
March 23 - Festival Jazz de Bois-Guillaume, France
March 24 & 25 - Sounds, Brussels BE
March 29 - Cellar Dog, NYC

Champian Returns to Birdland for "Christmas with Champian", December 2022

“It is a genuine joy to sit in a room and watch them play because it's like watching youngsters on a playground, having fun. That is because Fulton and co. really are having fun. Without benefit of any charts, the jazz trio plays off of one another, enjoying each other's company and artistry, even taking out opportunities to stop and watch each other, sometimes laughing out loud as they marvel at the skills on display by their colleagues. At times laid back and cool, others boisterous and exciting, Champian rides a slow boat back and forth between her jazz-infused holiday classics like "The Christmas Waltz" and a significantly wonderful "Winter Wonderland" and classic standards like "I Cried For You" and evening highlight "The Very Thought of You." A bona fide jazz set, there is no script, no trajectory, no story being told, though Fulton is a very good storyteller, as evidenced by the odd recounting of a backstory here or the off-handed remark about Willie Nelson there, and with each new comment revealing a little more of a who she is and what amuses her, there is a tangible tug of a heartstring or two that informs a growing tendency toward being besotted by the charming Champian.” - Excerpt from “Broadway World”, reviewing Christmas with Champian 2021

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Birdland fan favorite, pianist-vocalist Champian Fulton returns to Birdland with her trio for, “Christmas with Champian.” Champian, along with , drummer Fukushi Tainaka and bassist Hide Tanaka, swing their way through a set of jazzy holiday classics including, “Have Yourself a Merry Little Christmas,” “I’ve Got My Love To Keep Me Warm,” “I’ll be Home for Christmas,” “The Christmas Song,” and more. In addition to Christmas classics, expect to hear Champian’s regular Jazz repertoire by composers Duke Ellington, Gershwin, Cole Porter, and herself. (The show will feature about 30% Christmas music!)




© Champian Fulton